【東洋医学で防ぐ】「内熱」が引き起こす、わんちゃんの熱中症

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― 汗をかけない体を、質の高い潤いと食養生で守る ―

「涼しい部屋にいるのに熱中症?」という疑問

「エアコンの効いた室内にいるのに、なんとなく体が熱い」「フローリングの冷たい場所にばかり倒れ込むように寝ている」——そんな様子が見られたら、注意が必要です。熱中症の本質的な原因は、「体内部の熱がうまく外に放散されないこと」にあります。東洋医学では、このように体内に余分な熱がこもる状態を「内熱(ないねつ)」と呼びます。わんちゃんは人間のように全身で汗をかいて体温調整することができません。そのため体に熱がこもりやすく、内熱が放散されないまま限界を超えると、室内であっても熱中症へと進行してしまうのです。

【誤解されがち】わんちゃんにおける「水分補給」の本当の役割

「熱中症予防のために、とにかく水をたくさん飲ませなきゃ」と思われる飼い主さまはとても多いです。しかし、実はわんちゃんにとって単に水をガブガブ飲ませるだけでは、熱中症予防として十分とは言えません。

人間の場合、水分補給は「汗をかいて気化熱で熱を逃がすため」に重要です。しかし、汗をほとんどかかないわんちゃんにとって、水分は「体内のエンジンオイル(冷却水)」として機能します。

  • 体内を巡る「冷却水」を維持する:水分(津液:しんえき)が満ちていることで、体幹に溜まった熱を全身や呼吸(ハァハァという息)からスムーズに放散できます。
  • おしっこと一緒に熱を逃がす:体内の余分な熱は、排泄を通じても外へ出ていきます。

つまり、水分補給の目的は「汗をかかせるため」ではなく、「体内の巡りを保ち、息やおしっこから熱を逃がすための冷却水を満たすこと」にあります。

食養生で「質の良い水分」と「清熱」を取り入れる

ただお水を飲むのが苦手な子には、ごはんから自然に水分と熱を冷ますパワーを補う「食養生」が効果的です。

  • きゅうり・緑ズッキーニ:体内の余分な熱をやさしく冷まし、自然な水分補給を助けます。
  • 冬瓜(とうがん)・ハトムギ:熱を冷ますとともに、利尿作用でおしっこと一緒に熱と余分な湿気を追い出します。
  • トマト・豚肉:汗をかけない体が消耗しやすい「潤い」を直接補い、熱がこもりやすい体質を和らげます。

※冷たいまま与えると胃腸が冷えて巡りが悪くなり、かえって熱の放散を邪魔してしまいます。細かく刻んで加熱し、「常温〜ぬるま湯程度」のスープやトッピングとして与えるのが東洋医学の基本です。

その子に合わせたケアで、夏を快適に

「ハァハァという荒い息が収まらない」「おしっこの量が少なく濃い」といった症状は、体内の冷却システムがオーバーヒートしているサインかもしれません。

SKY Dog Wellness Clinicでは、内熱を逃がすツボへの鍼灸治療や、体内の潤いを補う漢方薬の処方、そしてその子の体質に合わせた手作り食のアドバイスを行っています。内熱を溜め込まない体づくりで、過酷な夏を一緒に乗り切っていきましょう。

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